この記事では9月19日にSteamにて配信されたアーリ―アクセス版「Ratatan」をレビューし、よかった点・気になった点をまとめています。ラタタンが気になっている方におすすめの記事です。
※今回記事にしている内容はあくまでアーリ―アクセス版を遊んだ感想をベースとしていますので、正式リリースされたものとは違う点に注意してください。
Ratatanとは? ゲーム概要について

『Ratatan(ラタタン)』 は、リズムに合わせてキャラクターを操作し、仲間を率いて戦う新感覚のアクションゲームです。
本作は「パタポン」シリーズの主要スタッフが中心となって開発され、クラウドファンディングで大きな注目を集めました。かわいらしいキャラクターや中毒性のあるリズム操作が特徴で、昔ながらのファンから新規プレイヤーまで幅広く楽しめる内容となっています。
基本情報
タイトル:Ratatan (ラタタン)
ジャンル:リズムローグライクアクション
開発元:TVT Co. Ltd, Ratata Arts
パブリッシャー:Game Source Entertainment
リリース日:2025年9月19日(アーリ―アクセス版)
価格:2800円(2025年9月22日現在)
正式リリース日:未定
対応機種:PC(Steam)、PlayStation 5、Xbox Series、Nintendo Switch 予定
プレイ人数:シングルプレイ、オンライン協力プレイ(最大4人)
注目するべきは開発元のRatata Artsが「パタポン」シリーズの主要スタッフが参加しているスタジオという点です。
パタポンの精神的後継作品という点でパタポンシリーズファンからは多くの期待が寄せられている作品なのではないでしょうか。
Ratatanの遊び方とゲームシステム解説
『Ratatan』は、リズムに合わせて操作するアクションをベースに、ローグライク要素を取り入れたゲームです。プレイヤーはコマンドをリズムよく入力し、仲間を率いて敵と戦ったり探索を進めたりします。
音楽とアクションがリンクする独特の操作感
音楽のビートに合わせて特定のボタンの組み合わせ(コマンド)を押すと、ラタタンが率いる”コブン”たちに攻撃や防御などのアクションを実行させることができます。リズムを外したり、コマンドを間違えると行動が失敗するため、正しいビートを刻みながら正確なコマンドを打つことが重要です。

一度の冒険がやり直し前提のゲーム性
このゲームはローグライクを採用しており、一度の冒険が終わるとまた最初から冒険をやり直すゲーム性となっています。またプレイヤーを強化する要素(ラタカルタ)が冒険1回ごとにリセットされるため、遊ぶたびに違った成長を楽しむことができます。
操作キャラは8種類!組み合わせが豊富!!
プレイヤーが操作するのはラタタンであり、現状8体います。各ラタタンには率いているコブンに持たせる武器種が決まっているほか、ラタタン自体が持つ固有の効果が異なります。コブン全員に近接武器を持たせて近接型の編成を作ったり、はたまた弓や杖といった遠距離型の編成にしたりと、攻略に有利になる組み合わせを考えて編成することができます。


素材とドロップ品で仲間を強化する楽しみ
冒険では武器や素材を入手でき、手に入れた素材で新しい武器を作り、コブンたちに持たせて冒険に挑むことができます。また、ドロップする武器の中にはレアなものもあり、掘り出し物を狙う楽しさも味わえます。


冒険で得た素材はプレイヤーたちの様々な強化に使うことができ、強化の取捨選択が攻略のカギとなります。


実際にプレイして分かった魅力と欠点
良かった点
音楽とリズムの爽快感! 音楽が癖になる!
最大の魅力は何と言っても音楽。ステージごとに音楽は変わるのですが、そのどれもが1度聞いただけで脳に焼き付くほどいい音楽です。
下の動画はステージ1の音楽です。
著者のお気に入りはステージ3(密林)のフィーバー時の音楽で、暇さえあればその音楽を口ずさんでしまうほどです。Ratatanをプレイするにはこの要素だけでも十分に価値があると思わされるほど、音楽は魅力たっぷりです。初見時は本当にノリノリで楽しむことができました。
細かいですが、各ラタタンごとに声が違うので、同じ音楽でも違うラタタンを使うと音楽に別のアクセントが感じられる点もいいポイントです。
一つ目が特徴的なキャラクターデザイン
パタポンシリーズでもおなじみの一つ目のキャラクターデザインが特徴的で、他のゲームでは体験できない世界観を形作っています。奇抜な見た目の中にかわいらしさが感じられるデザイン性は他のゲームとは一線を画す魅力がありますね。
爽快感のある攻撃エフェクト
攻撃から繰り出されるエフェクトは爽快感があり、属性ごとに違ったエフェクトが出る点が視覚的に楽しめるポイントです。


レア武器のドロップが楽しみ
前述したように、冒険中に武器がドロップすることがあり、最高レアリティのLegendaryが出てくるのが楽しみの一つとなっています。冒険でよりよい武器を見つけ、コブンを強化するというハクスラ的な魅力がありますね。

惜しい点・気になった点
単調さが目立つバトルバランス
本作の惜しい点としてまず挙げられるのは、コマンド数の少なさです。
- 整列
- 通常攻撃
- ハッスル技(必殺技)
- ガード
- ジャンプ
以上がコマンドのすべてです。行動の選択肢が限られているため、プレイが単調になりがちです。特にガードコマンドが強力で、敵の大半の攻撃をほぼノーダメージで防げてしまうため、ボス戦が「ガード → 攻撃 → ガード」の繰り返しになり、アクション性に乏しく感じられました。
また、回避しないと致命傷になるような大技が少なく、緊張感が薄れてしまっているのも残念な点です。ラタタン自身が自由に動ける仕様を活かして、ボスステージにギミックを追加するなどすれば、より面白さが広がるのではないかと感じました。初見プレイ時は新鮮で楽しいものの、パターンを把握してしまうと作業感が出てしまうのが惜しい部分です。
ローグライク要素のバリエーション不足
さらに気になったのは、ローグライク要素の薄さです。wikiで調べたところ、強化要素である「ラタカルタ」の種類が全53個と少なく、他のラタカルタとの組み合わせによるシナジーが感じられません。本来ローグライクの醍醐味である「強化をどう組み合わせるか」という創意工夫が活かされず、繰り返しプレイするほど単調さが増してしまうのは惜しいポイントです。
ボリュームの少なさ
アーリーアクセス版のため全5ステージしかなく、物足りなさを感じます。著者は全5ステージクリアまで約3時間でした。今後のアップデートでの拡充に期待です。
説明不足による不親切さ
本作で強く感じたのは、説明の少なさです。例えば、カメラワークの操作方法は設定やヘルプに記載がなく、十字キーを押すことで変更できることに偶然気づきました。また、同じ属性の「ラタカルタ」を2枚集めると属性強化が付与され、最大で3属性まで付けられることや、特定のラタタンが「ハッスル技2」を使えるといった要素も、プレイを重ねてようやく把握できる仕様です。
せっかく多彩なシステムを備えているのに、説明不足のためにプレイヤーが気づかずスルーしてしまうのは非常にもったいなく感じました。チュートリアルやヘルプが充実していれば、ゲームの奥深さをもっと早く楽しめるはずです。
口コミ・評判

引用:https://store.steampowered.com/app/2949320/Ratatan/
steamの評価を見ると非常に好評とのことでした。実際のレビューは以下の通りです。
よかったところ
とにかくキャラクターがかわいいです。キャラクターの動きを見て、曲を聞いてるだけでも楽しめると思います。
いまいちなところ
まず繰り返し進む前提のシステムと、じっくり遊びたいパタポンのリズムアクションが全く噛み合っていません。特に整列がテンポを大きく損なってると感じ、何度も遊んでいると少し億劫に感じてしまいます。
ラタカルタの効果も多くなく、特に組み合わせが楽しめるといったわけでもないので、ローグライク特有の戦闘の楽しみが薄いです。
大勢の敵が一度に攻撃してくるためパタポンのように予兆をしっかり見て攻撃を避けて…といった感じではなく、防御を使って耐えながら戦うことが多く、立ち回りよりも強い能力を獲得するための運が大事なゲーム性になっていると感じてしまいます。
ストーリー性もだいぶ薄く、ステージを繰り返すことでストーリーが進んだりNPCイベントがあったりといったことはありません。ただただステージ攻略を繰り返すことになります。
引用:Steamレビューより一部抜粋
わりと人を選ぶゲームだと感じられました。
まずはこのゲームの良い点について。個性的な音楽やかわいらしいキャラデザインなどに好印象を抱くことはそう難しくないでしょう。
ゲームの核ともいえるゲームシステムも、一見、簡単なように見えますが、実際にプレイしてみると意外と見なければならない箇所が多く、やりごたえのあるゲームだといえます。
なによりボス戦は多少なりともギミックが存在し、相手の行動によって回避するか攻撃を叩き込むかを瞬時に判断する必要があり、初めてクリアした際には達成感を覚えると思います。それでも、人を選ぶゲームだというのは以下のような理由があります。
このゲームは周回を前提とし、装備を強くしたり、キャラクターの性能を上げたりするわけですが、現存する1面から5面までを素材集めのためにぶっ通しでクリアしようと思うと、1プレイにつき約1時間前後かかります。ほとんどの時間は雑魚的との戦闘に費やされるのですが、その戦闘がとにかく単調で周回していると飽きがきます。このゲームを始めて数時間の頃は、「圧倒的な数の暴力による敗北」という気持ちがいいとは言えない負け方をするのですが、自キャラが強くなると今度は「圧倒的な火力による蹂躙」がはじまります。
そこには戦略などというものはなく、必殺技をうち、打てなくなったら攻撃を連打するという虚無の時間が存在するのみです。ゲームをクリアするために1プレイ数時間かかるだとか、数十時間かかるというならまだしも、「素材を集めるだけの周回」という単調な作業に時間を費やせるかどうかが、このゲームを楽しめるかどうかの分かれ目であると言えます。
ソシャゲのようにオートボタンをぽちっと押したら素材が手に入るわけではないため、プレイしている間和画面を見て、BGMを聞いてリズムに合わせて指示を出すことになります。
素材集めは圧倒的な虚無の時間です。素材を集めるための時間が、ただ単調なだけではなく疲れを伴うものになっている点もまた、人を選ぶ原因にもなってしまっています。
引用:Steamレビューより一部抜粋
多くのプレイヤーは音楽やデザインを高く評価している一方で、ゲーム性に関しては不完全さを指摘する声が目立ちました。
総評・まとめ

良い点
- 独特な音楽と爽快感
- 初見時の面白さ
- 個性的なデザイン
- レアドロップの楽しみ
惜しい点・気になった点
- 単調さが目立つバトルバランス
- ローグライク要素のバリエーション不足
- ボリュームの少なさ
- 説明不足による不親切さ
ゲーム的な部分、特に周回プレイにおいて重要なローグライク的な部分で不完全なところがある一方で、デザインと音楽が良い点を評価しました。著者からは星3をつけさせていただきます。
個人的には今の出来でも十分に買う価値がある作品だと思っています。
また、これはあくまで早期アクセス版の評価となります。正式リリースにはさらに完成度を上げてくることを期待したいですね。
補足情報
RatatanのSteamストアページはこちら → https://store.steampowered.com/app/2949320/Ratatan/
2025/9/29までなら10%割引しているそうなので気になっている方はお早めにどうぞ。
今後のアップデート情報もSteamのストアページから公開されていました。今後のRatatanに注目ですね。

